エドアブラザメ市場に出回らないレアな魚料理が堪能できます

営業時間:17:00~22:00(ランチ営業あり)
〒108-0075 東京都港区港南4-5-1 TEL:03-6433-3571

電話する

エドアブラザメ

(2016/03/28更新)

カグラザメ目カグラザメ科エドアブラザメ

生きた化石と呼ばれるラブカが、近年までカグラザメ目だった。一般にサメ類の鰓孔(さいこう)は5対だが、ラブカとカグラザメは6対、エドアブラザメは7対。こらは捕獲される個体数が少なく各国のサメ学者が欲しがっている(日本の魚・上野輝彌&坂本一男)ようだが、エドアブラザメが品川『あじろ定置網』に入荷したのは昨年の秋から3匹目。今回は、お腹から胎児の尻尾が垂れていた。

緑色に澄んだ目は特徴的だが、顔つきがいつもと違うように思えた。鰓孔を数えると7対で、肛門付近から妙なものが垂れている。引っ張り出すと全長20センチほどの胎児だった。5~7匹いるものだが、腹を開けると最後の1匹だった。栄養を取られた母親は疲れ切って痩せていたのだ。

ホシザメの胎児は昆布出汁だけの薄味で煮、柔らかい不思議な食感を味わった。エドアブラザメの胎児には、しょう油味を含ませてみる。うまく表現できないが、ホシザメの方が魚らしい。エドアブラザメは胎児でも、歯ごたえがむくむくした感じで素直に喉元を落ちていかない…ような気がする。

1メートルを超える体は、肛門の位置で半分に切り落とす。真っ白なマシュマロのような身は、エドアブラザメの特徴だ。刺し身もやはりむくむくした食感だが、甘さに驚くのは脂がのっているからだろう。ブリやマグロの脂ではなく、潤滑油のようにさらりと軽いから舌に気づかないのだと思われる。

大きな頭部は丸ごと煮つけて、お客で来た学生たちが大喜びだった。緑色のガラス玉のような目は煮ると白い球でしかないが、けっこう旨いらしい。取り合いの声が嬉しそうで、1匹のエドアブラザメはみなの腹に消えていく。